『テット・ド・ムルジェ』は1996年から登場したキュヴェ。2つの村名畑、石切り場の下にある石灰質の割合が強い「カス・テット」と、ヴォルネイ寄りで粘土質の割合が強い「ミュルジェ・ド・モンテリー」をアッサンブラージュしたもの。ミネラリーな前者と、厚みのある後者が融合し、非常にバランスの優れたムルソーに仕上がっています。 綺麗に輝く濃い黄金色。カリン、グレープフルーツ、オレンジピール、林檎の蜜のような甘さを伴った果実味が、舌の上に気持ちよく広がります。 近年の夏の暑さで酸味が減退した重たい味わいの白ワインが多い中、ジャヴィリエはブドウを早摘みすることにより、酸味も残し立体感のある味わいを造り出しています。白身魚のムニエルやパン粉焼きとの相性は抜群。いつもよりワンランク上のマリアージュをお楽しみ下さい。 パトリック・ジャヴィリエは、ムルソーに本拠地を置くドメーヌです。創業当時は僅かな面積を持つブドウ園からスタートし、その後は栽培農家として何代も続いてきた家系です。 1970年代に入り、ブドウ園を継承することになったパトリック氏が大学で醸造を学びディプロマを取得。1974年から醸造業も営むようになり、自社元詰めを開始しました。畑はその頃から徐々に拡大されています。 現在はグラン・クリュのコルトン・シャルルマーニュを筆頭に、ムルソーのヴィラージュワインを多く手掛け、9haの面積を所有しています。白ワインを主力商品としていますが、近年は娘のマリオンも醸造の戦力として加わり、2008年からは赤ワインの担当を任されています。赤ワインも要チェックです。 新世代を担うマリオンの考案も取り入れ、ワインは赤・白ともに若いうちから楽しめる、スタイリッシュなスタイルを確立し、人気を博しています。 1996は飲み頃ですが、まだまだ高原状態が続きますので、より古酒を好まれる方は10〜20年寝かせても楽しんで戴けます。 サイレントカーヴ長期保存大型ワインセラーにて保管しています。品質には自信を持っていますが、古酒ワインという特性上、ノークレーム・ノーリターンのムルソーラバーにお譲り致します。 ご覧いただきありがとうございます。