1890年代から1900年代初頭に作られた、フレンチリネンスモックです。 一見すると女性用のワンピースのように見えますが、当時は男性も着用する作業着として仕立てられていました。コットンが貴重だったため、一般にはリネンが多用されていました。こちらはとても地厚なリネンが使われており、ネップ感が強めの当時の風合いを感じられるような生地となっています。どさっとした重みを感じられるリネンです。フロントは一つボタン。袖口にもボタンがあります。どれも年代の古いシェルボタンやガラスボタンが使われています。背面にはギャザーがとられ動きやすさの確保と同時に、デザインアクセントとなっています。この年代のスモックのパターンに見られる特徴の一つですが、貫頭衣のように見頃から直線的に袖が付けられています。スモックから派生して後年のアトリエコートなどへと変化していくのですが、そういった衣服の歴史も垣間見える一着となります。 この年代のリネンスモックには珍しく、大きな穴やリペアなどは見受けられません。背面裾元にステッチによる小さなリペアがあります。襟元、袖元、背面裾付近にスレによる浅い汚れが見受けられます。生地全体に年代なりの使用感はありますが、致命的なヘタリやダメージは見受けられません。100年以上が経過していることを考えると、非常に良い状態と言えるのではないでしょうか。 あくまでも古いお品物ですので、美品をお求めの方は購入を控えてください。古いパターンによって仕立てられていますので、よく実寸を参考の上ご購入下さい。状態についてはよく確認していますが、見落としがある場合もあります。その点ご理解ください。購入後のご要望にはお応え出来ません。予めご了承ください。 実寸cm 若干の誤差はご了承下さい。 肩幅48 身幅61 袖丈45 着丈100 #古道具 #襤褸 #klasica #アーツアンドサイエンス #mittan