YAMAHAのプロモデル YTR-737です。 数年前に整備完動品として新品で入手し、愛用してきました。 発売当時のYAMAHAのプロモデルは一般的に6xx番台でしたが、その上位機種として7XXシリーズが位置し、その中でもおおむね後期型となるそうです。 機体の特徴としては、イエローブラスのMLボアでシルバープレート(銀メッキ)、チューニングスライドはリバースタイプとなっています。 また、リバーススライドパイプの内部も普通は真鍮が使われ、チューニングスライドを伸ばすと、茶色の真鍮が目立ってしまうのですが、チューニングパイプの内部の露出部分を洋白仕様にして、見た目にも違和感の無いような凝った作りになっています。 機体の程度ですが、画像11の1番バルブケース手前側、画像12のメインパイプの裏側、画像13の3番スライド管の下側にメッキの剥がれがあります。 その他に、画像14のベル手前にわずかな凹みとベル左側に見にくいですがわずかな曲がりがあります。 また、2番管にほんの小さな凹みがあります。 メッキの状態は比較的良好で、幸い銀メッキに発生する黒膜化はほぼ起こっていません。 チューニングスライドをリバース化するだけで吹奏感が変わるわけですから、凹みが音や吹奏感に影響しないことはありえませんが、この程度であれば、最小限度だと言えると思います。 購入時に表面を手入れしてもらい、その後はYAMAHAのシルバープロテクターを塗布し、美観の劣化を抑えてきました。 音質や音程は奏者のスキルによるところが大きいのですが、音程については流石はYAMAHA製で外れることはないようです。 発売から3〜40年が経過し、それなりの外観になっていますが、各スライド、バルブ等に固着や密閉抜けはありません。 実使用していたものですから、即戦力として使用可能です。 外観も、幸い、私が、丁寧に扱い、あまり磨き込むこととを避けてきたため、銀メッキ特有の磨きキズや曇りは比較的、少ないと思います。 専用ケースに入れて発送します。取手部分に補修跡がある他、経年劣化もあるので、輸送用と考えて下さい。 この度、別の機体を入手したことから、手放すことにしました。 同じYAMAHAのスチューデントモデルの3XXや4XXXシリーズを選ぶなら、作りの良さなど、このプロモデルの方が満足出来ると思います。