古い端渓尚池硯です。「清代端渓水巖」、「桂華先生蔵」の書き付けがあり、仮に清代末期として計算しても百年以上前に作られた硯だということになります。 石質は温にして潤、それほどの時間を経たとは思えないほど肌触りよく、「赤子の肌のよう」な滑らかさです。墨堂には傷ひとつなく、控えめな彫刻も上品です。五.五吋という大きさです、かなをお書きになる折に、お手元に置いて日課をこなしたり、あるいは条幅も半切くらいの大きさでしたら対応できようかと思います。 魚脳凍、火捺といった石品ですが、そこまで目立つものではありません。裏面にひび割れのように見える線がありますが、もともとあった紋様のようです。引っ掛かりはなんらありません。 唐木の箱について、上等な材が使われていますが蓋に修復の跡が残っています。内側から見ればはっきりと分かりますが、蓋をした状態では外から見て目立つものではありません。これも長い年月を何人もの手を経てきた歴史の一部とお考えいただけるようでしたらありがたく思います。 画像は自然光で撮影したものですが、実際の色が再現できているかどうか、ご覧になっている環境にも左右されるということであくまでも参考にしていただくための一助という位置付けです。 また、見落としがあるかもしれません。できる限り誠実に対応したいと考えていますが、素人のすることです、限界があることをお含みおきくださいますようお願いいたします。 - 書道用具の種類: 硯 - 素材: 木製 - サイズ: 約13.1cm x 9.2cm x 2.1cm - 付属品: 木製の蓋 ご覧いただきありがとうございます。 #端渓硯　#水巖　#かな　#正筆会　#書　#硯　#半切