自家消費目的で購入しておりました赤ワインを出品いたします。 こちらはドメーヌ ドルーアン・ラローズのボンヌ・マールになります。フォルスター製ワインセラー(13度設定)で管理しております。 ヴィンテージはグレートヴィンテージと評される2019年です。その高い評価の理由は、収穫期の安定した天候は勿論のこと、暖かく乾燥した5月と一転して気温が急降下した6月の寒暖差によってミルランダージュが多く発生したためです。これにより肥厚した果皮と凝縮した身の粒は複雑なアロマを備え、そのワインは目の詰まった果実味としなやかなタンニンを持つ傑出した出来映えとなりました。 マスター・オブ・ワインとして知られるJasper Morris氏も最高95点と高く評価しています。 ドルーアン・ラローズは1850年の設立以来、5代に渡ってワイン造りを続ける老舗ドメーヌです。ボンヌ・マールの他にも、ミュジニー、シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ、ラトリシエール・シャンベルタン、シャペル・シャンベルタン、クロ・ド・ヴージョと特級畑を6つも所有しており、更にそのどれもが最良の区画にあります。 特級畑ボンヌ・マールはシャンボール・ミュジニー村とモレ・サン・ドニ村とにまたがって存在していますが、ドルーアン・ラローズの畑は日当たりと水はけの良いシャンボール・ミュジニー側斜面上部の最良区画にあります。そのため玉石混交のボンヌ・マールの中でも安定した品質を提供することで知られ、人気のある逸品です。また、30年を優に超える高い熟成ポテンシャルを持ちつつも、香りを重視した柔らかい抽出のため、比較的若いうちからでも楽しめる造りとなっている点も魅力です。 最上級のポテンシャルを持つ特級畑の中でもドルーアン・ラローズがここまで区画にこだわるのは、当主フィリップ・ドルーアン氏の「素材を最重視し、極力人の手を加えずに醸すことで美しいテロワールを表現する」という信念のためです。この姿勢は熟成に用いる樽選びにも現れており、ライト〜ミディアム＋にトーストされたアリエ産とニヴェルネ産の高品質な樽のみに限って使用することで果実由来のアロマをマスクせず白眉と言える華やかな香りを実現しています。 参考価格(2021年VT): 51,000円