石下の手織り結城紬　濃紺色アンサンブル反物です。無地、石磨り系の杢柄で渋い結城です。 幸田文のエッセイで、「父・幸田露伴が着ていた紬」がこんな感じのもので、似たものが欲しくなり見つけてきました。露伴先生のは牛首紬の自家織りのようでしたが。 産地で湯通しと糊落としをしてあるため、紬地にありがちな糊の腐敗からくる経年劣化はなく、ふんわりと柔らかな手触りです。 節糸で優しくかつしっかりと織ってあり、機械織りには出せない味わいと丈夫さです。 寸法の書き込みがありますが織元(湯通しも)によるものです。 キングサイズのため大柄な男性や、裄をたっぷりとりたい女性にも。コートにしたり、あとは贅沢な使い方ですが布団側にしても素晴らしいです(私は古い結城を布団に直して寝てます。最高です)。 アンサンブル反物ですので着物を作ってもまだ羽尺のこりますので、何に使いましょうかねぇ♪ 密閉性の高い桐箪笥にて保管。定期的に風通ししてあります。我が家ではナフタリンや匂いのある防虫剤は使用しておりません。カビの気配のあるものはすべて別に分けて管理しております。 ネットではひどいカビや匂いなど状態の悪い着物や反物は出品しておりません。