記憶をテーマにしたシリーズ、 “Caretaker”から、 先日、リリースした 「30-40s French Farmers Jacket」の製作時に、 身頃からでた麻の芯地と、 裁断に失敗して不要になった裏地を使い、 再構築した一点物のシャツが登場↑ 生成り色の横糸と、白い縦糸の平織り杢の無骨な麻芯地。 そこにわ手縫とミシンにより、 黒いステッチがビッシリと入り、 意図せずジャクソン・ポロックのドローイングのような、 独特のリズムある躍動的な模様を形成していました。 先人のその丁寧な仕事ぶりと、 約一世紀ちかくに渡り、ジャケットの形を整えるために、内部に秘められていた様がとても美しく、不要になった裏地用の生地と合わせることに。 裏地用の生地わ、 複数の織り柄でストライプが入る アンティーク風のリネン・コットン生地。 芯地に合わせるために、 寸足らずの箇所に生地を足しながら、 今らしいシルエットにするために大きくリサイズ。 袖に足した生地にわ、 残布を組み合わせて、パッチワークにした物を足しています。 ボタンわ、スタジオに残っていた 銀座の高級ボタン専門店 MITAKE BUTTONの本水牛焼き付けボタン。 また、向かって左の一点だけわ、 風車の羽根か、吉祥を意味する卍型を模して くり抜かれたフレンチ・アンティークのコロゾ。 ブローチやバッジの様でいいアクセントに。 ボタンホールわ、 シルク糸で手縫いデス。 粗野な麻芯と、素朴ながらエレガントな織り柄のリネン・コットン生地。 相反する不思議な表情が魅力的な、 過去と今を繋いだ1枚となって織りマス↑ サイズ：FREE 肩48cm 袖丈 約75cm 身幅55cm 着丈80cm リネンなので縫製後に手洗いをかけて、生地の収縮と風合いを出しておりマス。 おそらくこれ以上の縮みわないかと。 同じく、襟の芯地や元々ジャケットの袖裏についていたストライプの裏地と、 裏地の端切れを合わせて作った保存袋が付属します。 敬愛するデザイナーの一人、Olubiyi Thomasのように、生地の廃棄０を目指しています。 やや作りの荒い箇所もありマスが、 ゼヒご自身でお直ししながら、長くご活用下さいマスと幸いデス。